お手入れ・よくある質問

お手入れ


日頃のお手入れ

ご使用後は、中性洗剤とスポンジで洗い、水気をよく拭き取り乾燥させてください。
お湯を沸かすのみでつかうケトル・ポット類についても、水中に含まれる蒸発残留物(カルシウム、マグネシウム等)の蓄積を防ぐ為日頃から洗浄が必要です。

お鍋を焦がしてしまったら

1) 焦がした鍋にぬるま湯を入れます。
2) 大さじ1の重曹を入れ、かき混ぜます。
3) 食用油を少量(2・3滴)加えます。
4) 鍋を火にかけ、沸騰したら火をとめます。
(この時、重曹+食用油が石鹸のような役割をします。)
5)そのまま数時間置き、 冷めたら中のものを捨て、スポンジで洗います。焦げがひどい時には、何度か繰り返してください。(※重曹によりホウロウのツヤが損なわれる事があります)

サビについて

ホウロウには工程上、鋼板の切断部にあたる端部(フチ部など)や、焼成時に、吊り具で吊るした吊り跡・置き跡等、釉薬がかかりきらない箇所があります。
又、衝撃や落下などで表面のガラス質が欠けた時には鉄地(にぶい銀色)が露出することがあります。
このような箇所は、水分や酸、塩分が付着したままの状態にすると、サビが生じます。
※製品の形状上、端部や吊り跡は外面にあるものが多いですが、ケトル・ポットの場合は、内面の注ぎ口付け根部の穴のまわりが鋼板の切断部になる為、サビやすい箇所となります。鉄サビですのでご安心いただけますが、防止するためには、ご使用後は水分を切り、乾燥させてください。

お取り扱いについて

・ホウロウの表面はガラス質です。衝撃や落とすなどのショックを与えないでください。
・ストーブの上でのご使用はおやめください。
・空焚きは絶対にしないでください。空焚きをしてしまった時は、水などをかけずに自然に冷めるのを待ってください。
・ご使用後は、洗い、よく乾燥させてください。
・金属製のたわしや、研磨剤などのご使用は、表面を傷つけますのでご使用にならないでください。
・表示容量は経済産業省の表示法により満水容量表示です。煮こぼれしないように、表示容量の7割以下でご使用ください。


よくある質問

Q. ホウロウを使う上で気をつければいけない点はどんなことですか?

A. 衝撃や落下があると、表面のガラス質にヒビ割れや破損が生じますのでご注意ください。金属製のタワシや、研磨剤の使用はお避けください。火にかけて使うものについては、空焚きをしないように注意してください。洗浄後は水分を拭きとり乾燥させてください。

Q. 使用できる熱源はなんですか?

A. ガス火・IH電磁調理器・オーブンなどで使用できます。電子レンジには使えません。 尚、IH電磁調理器については、製品の仕様ごとに使用の可・不可がありますので、(―社)日本琺瑯工業会の定める安全マークをご確認ください。ホウロウ製品におけるIH電磁調理器対応品としては、以下の条件が定められています。

〇底径が径12cm以上のもの ※IHの通電サイズが丸型で12cm以上のため。
〇底の形状が平らなもの ※平らでないとIHが感知せず、通電しないため。
〇鋼板の厚みが規定以上のもの※鋼板の厚みは製品により異なります。 

以上、3点の条件を満たしている製品のみがIH対応品として販売されているものとなります。製品詳細の備考に、IH100V対応 IH100V・200V対応 と記載のある製品は、IH電磁調理器対応品です。記載がないものにつきましては、IH対応品ではございません。
※お求めいただく際の目安として、製品自体にも、下記のシールを貼付しております。

  

※IH対応品に該当するのは、鍋・ケトル類のみです。(保存容器やその他の製品は、元々の仕様が鋼板の厚み等の面でIH対応の条件を満たしていない為、IH対応品はありません。)
尚、鍋・ケトル類にIH対応品シールが貼ってあっても、IH専用という事ではありません。ガス火は、全ての鍋・ケトル類で使用できます。

Q. ホウロウが欠けたり、剥がれたりしてしまうと、有害なものが出るのでしょうか?

A. ホウロウの表面が剥がれても、素地が鉄ですので有害物質が発生することはありません。化学変化を起こすこともなく、サビたとしても鉄サビですのでご安心いただけます。

Q. フチや表面に黒い筋や点がありますが、大丈夫でしょうか?

A. ホウロウは鋼板(にぶいシルバー色)を成型したものに下釉薬(ガラス質:黒色) を施して焼き付け、 さらに上釉薬(ガラス質:表面の色)の釉薬を施し800℃以上の炉に入れ焼成しております。 釉薬を施す際は、 ひとつひとつ職人が釉薬(液体)の中に浸し振りはらうという工程によるものとなり、 鋼板の切断部にあたる端部(フチ先端部など)や、焼成時に、吊り具で吊るした吊り跡・置き跡等、上釉薬がかかりきらない箇所がある他、釉薬のムラ(凸凹)や、下釉薬の黒色が透けて見える等の表情がみられます。 また、焼成炉の中に材料の一部が浮遊しておりますので、 それらが一緒に焼き付けられ点として見える等、固体差はありますが手仕事品と焼き物ゆえの特徴としてひとつひとつの表情は異なります。 焼き付いているものですので、ご使用上におきましてもその箇所が変化する事や欠けやサビにつながる事は考えにくく、 通常の製品として出荷させていただいている製品となります。

Q. ホウロウをきれいに保つにはどのようなことに気をつければいいですか?

A. 表面がガラス質ですので、本来は汚れが落としやすい材質です。中性洗剤と、傷の付かないスポンジで洗い、水分を拭き取ってください。乾燥させることがサビの防止につながります。アルカリ性洗剤(食器洗浄機専用洗剤等)や塩素系漂白剤は、ホウロウの表面のツヤを損ない劣化を早めることがあります。又、アルミ製、ステンレス製の調理器具(お玉、ヘラ等)を使用していてグレー色の線がほうろうに付くことがあります。これは、アルミ、ステンレスなどの金属がホウロウより硬度が低い為、金属が削れてホウロウに付着してしまうからです。調理器具(お玉、ヘラ等)は木製やシリコン製の調理器具を使うことをお勧めいたします。

ホウロウの経年劣化の表情として、ツヤが損なわれることは否めません。

Q. ホウロウのケトルを使っていると、お湯が七色に見えたり、白い粉状のものが出てくることがあります。どうしてでしょうか?

A. 水中に含まれる蒸発残留物(珪酸、酸化カルシウム、酸化マグネシウム)が濃縮され、高温水中で反応し、 珪酸マグネシウムとしてガラス面に付着して薄い膜をつくり、反射して七色に見えることがあります。また、蓄積し、白く層状に付着したものが乖離して沈殿することがあります。お湯を沸かす用途のみでも、中性洗剤とスポンジを使って洗いお手入れすることが防止になります。

Q. ホウロウが欠けてしまいました。市販の補修材を使用していいでしょうか?

A. 市販されているホーロー補修材は、ホウロウ製の洗面台等を補修する目的のものとなります。家庭用品(口に入れるものを扱うホウロウ製品)にはお使いいただけないものとなりますので
ご使用はお避けいただけますようお願いいたします。